ペーパーバックで夜更かし

オーストラリア国際結婚主婦の洋書レビュー、海外ドラマ&映画の紹介、CMクイズなど内容てんこ盛り。
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2008/07/24

The Ginger Treeを読み終わりました

暑中お見舞い申し上げます



The Ginger Treeを読み終わりました。
(邦題 ジンジャーツリー愛と追憶の日本)
著者のオズワルド・ワインド(Oswald Wynd 1913−1998)は、スコットランド人宣教師の息子で東京生まれ、大学進学の為スコットランドに戻るまでの18年間を日本で過ごした人です。この小説は1989年、NHKとBBCによりTVミニシリーズ化されました。

【あらすじ】
主人公の若きスコットランド人女性Mary Mackenzieが、military attache (公使館付武官)の婚約者が待つ義和団事変が治まったばかりの北京へと旅立ちます。彼女は公使館員の夕食会で運命の人、陸軍大尉(Captain)栗浜賢太郎伯爵と出会い、避暑地にて偶然ともいえる再会で既婚のふたりが恋に落ち、Maryは栗浜伯爵の子を宿します。
妊娠を知った夫に実家へ送還されそうになる途中、栗浜伯爵の使いによって日本へ向かうことになり、東京は築地にてふたりの使用人にかしずかれ、Maryの「囲い者」としての生活が始まります。
(築地は外国人居留地だったことがある。)
しかし、生まれた息子は栗浜伯爵の決断でMaryの承諾なしに、その子の将来の為にと養子に出され、(当時、親権は父親のみにしかなかった)その結果Maryは栗浜伯爵の援助を一切断り、自立の道を異国日本で見つけようとします。
日露戦争から第一次世界大戦、関東大震災、太平洋戦争を開戦した日本で、約40年間ひとり奮闘したMaryを待っていたものは・・・・


【サンディの感想】
タイトルの「The Ginger Tree」ですが、もちろん「生姜の木」なんてものは存在しません。
Maryの家の庭にある彼女の植木屋でさえも見たことのない木で、植木屋さんは外国種であろうこの木を嫌っているのですが、Maryは関東大震災でさえも生き残ったこの木を、なにか自分と共通点があるように感じ愛でています。
この木の葉を揉むと、生姜の香りのするところから「The Ginger Tree」と呼んだことになっています。

確かに栗浜伯爵との不倫は非難に値するでしょう。  
しかし、非難されたのは彼女一人で、当然栗浜伯爵はその階級と男性ということで非難は浴びないわけです。
故国UKの人々とは一切交際なく、異国日本で約40年間、ひとりで生きていく間に色々なことが起こるわけですが、ラストはやはり栗浜伯爵の決断によって・・・・というところが、確かに今とは時代は違いますが「やはりこの世はBoys Clubなのか?」とも思ってしまいますね。

実はこの本を読んだのは初めてではないのですが、Maryと私は異国で生活を始めた理由は異なるにしろ(私の場合は結婚のため)、肉親や友人や母国から遠く離れて暮らすことになった、という共通点があるせいか読む度に泣けてきます。


【印象に残った箇所】

.....to find Kentaro seated cross-legged in the baby's corner of the room making origami paper toys, a little processional of completed ones marching towards the small quilt. The sight seemed to stop my heart.

Maryはこの光景を、生涯忘れることが出来ませんでした・・・・・・・

I couldn't believe what I saw fighting weeds for its share of sunlight: a new green shoot come up from a nest of blackened roots, this already bearing nine of the unmistakable, aromatic leaves. I pinched one to make sure and got the ginger scent on my fingers.

Maryは関東大震災で焼け焦げた自宅の庭で、可愛がっていた「The Ginger Tree」が生き延びたことを発見します。
そして、

......feeling an absolutely ridiculous joy.

となったわけです。


scan0001.jpgscan0002_20090312065417.jpg
この翻訳本を、アマゾンのマーケットプレイスで1円で購入しました。
ところが、私は海外在住の為、送料は1,200円!
送料の方が、ず−−と高かった・・・・・・・(泣き笑)


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【豪州サンディ】
南半球イチのお気楽ミドル・エイジ主婦です。国際結婚・中堅主婦とも呼べるかもしれません。
 
縁あってノン・ジャパニーズの夫と結婚し、度重なる引越しの末、現在はオーストラリアの片田舎の海辺の町に住んでいます。二人の出会いは、こちらです。
 
私は英才教育を受けたわけでもなく、帰国子女でもありません。英語は社会人になってから本格的に勉強し始めました。英会話スクールに通っていた時にスクールの友人から夫を紹介され結婚し、実践英語と異文化との終りのないつき合いが始まりました。私が生活の中で身につけた「生きた英語・使える英語」と「異文化とのつき合い方」を、少しでもお伝え出来ればと願っています。

趣味:本買い
特技:積ん読
免許:Licence to be お気楽
モットー:Be 能天気
本性:Queen of ずぼら

【と−ちゃん】
豪州サンディのhubby。
元ボディビルダー、現在メタボおやじ。
自称「前世はサムライ」。
宮本武蔵と黒澤明監督を崇拝。
釣り、料理、DIYが趣味で、のり巻が作れるのが自慢。

【好きな作家】
Agatha Christie (英)
Maeve Binchy (愛)
Monica McInerney (豪)

【目標】
ケンブリッジ英検CPEに合格することです。 (冷や汗・・・)

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